隠しページ先生!ver.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隠しページへようこそ!見つけた方は拍手でお知らせください!!!


 ビニールをぐしゃぐしゃに丸めたような音がして、俺は夢の世界から連れ戻された。音のしているほうに顔を向けると、響が袋から食パンを二枚出して、トースターに入れようとしていた。昨日貸したままの俺のYシャツだけを着て、無防備に足をさらけ出している。

「響……?」

 声をかけると、響はにこやかに笑いながら俺に近づいてきた。

「お腹、すいたかなと思って。パン焼いてるよ」
「ああ、そうか……」

 Yシャツのボタンはかろうじて上から三番目までかかっている。生返事をして胸元を覗き込む。やわらかそうなふくらみのその先まで──

「やだ!先生どこ見てるのっ!」
「どこって、そりゃお前……」

 腕を引いて、ベッドに引きずり込む。髪の毛に手を差し込んで頭を固定し唇を合わせると、ほんのりと甘いイチゴの味がした。

「お前、何か食べたの?」
「んー、お腹ペコペコで!さっきパンにジャム塗って食べちゃった」
「ああ、それで」
「それで?」
「……うん」

 もう一度唇を合わせて下唇を優しくついばむ。甘い。優しくまわりを舐めあげて口の中へと舌を這わせてぐるりとかき回してみると、やはり甘ったるいイチゴの味がして、耳の奥がじんと痺れた。

「……甘い」
「……ん?」

 響は快楽の縁でかろうじてとどまっているかのような、何かに耐えるような顔をして、頬を上気させて目を開けた。

「イチゴジャムなんてあったっけ」
「こないだこっそり買ってきて入れておいた」
「気づかなかった」
「えへへ」

 照れ笑いを浮かべる響の顔はまだ赤くて、眼は潤んでいる。身体を入れ替えて響を組み敷き、深く口づける。めまいがしそうなほど甘くて、溺れたいと思うのは多分、ジャムのせいだけじゃない。探りを入れるように舌を侵入させ、縮こまった舌をとらえて優しくなぶる。昨日散々聞いた声まじりの吐息を聞きながら、唇を首へと這わせていった。遠くでパンの香ばしい匂いがし、電子音が聞こえる。

「……せんせ、パン焼けちゃったよ」
「ん……」

 こんなときでもまだ理性が残っているようで、それが我慢ならない。手で頭を固定して響の口の中に強引に押し入ると、響はようやく俺の首に腕を回してきた。まだ安心できない。顔の両側に手をついて覗き込むと、響は俺の手の首に回す手に力を込めて、頭を持ち上げて俺にキスをせがんできた。

「……せんせ」
「ん?」

 少しだけ唇をとがらせて、まるでねだるように俺を待つ響が可愛くて、俺は顔を舐めるようにじっとり見つめた。長いまつげが揺らめいて、眉が僅かに寄せられている。互いの唾液で濡れた赤い唇がとても淫らで美しい。しばらく見つめていると、焦れたのか目をぎゅっとつぶって腕に力を込めてきた。

「もうっ……」
「はいはい」

 唇を合わせると、隙間からおずおずと舌が入り込んできて俺をくすぐる。俺はその舌を絡めて、更に奥へと入り込んでいった。

●キスのシチュエーションで20題(その2)より その気にさせたくて(2010/6/28)
web拍手 by FC2 inserted by FC2 system